秋の夜に

2021年10月15日 02:00
カテゴリ:その他

パートナーが目が不自由である。従って、こそあど言葉は御法度だ。そう分かっていても、つい使ってしまう。

「ミル(愛猫)はどこ?」
「うん、そこにいるよ。」
「ねぇ、そこって、何処のこと?」
「あぁ、ごめん。君の足元の右に。」
という具合。

僕はまだまだだなぁ。と自覚する。ここ2年で急に彼女が見えづらくなった。最近では白杖も様になってきた。そういえば先日はキッチンから「サラサラサラ〜」と音がしたと思えば、テーブルに開けた買ったばかりのお米が袋から全部こぼれてしまっていた。結婚前から病気について告げられていたので承知していたが、何より思っていたより早かった。この前には視覚障害者の同行援護従業者の資格も取った。でも大変なことも多いが不安はあまり感じなく、不思議と充実している、とても。そういえば、最近『恋です!ヤンキー君と白杖ガール』という弱視の女の子がヒロインのTVドラマも始まった。さまざまな形で、目が不自由な方への理解が深まるといい。もちろん、それを視聴する時にはテレビ副音声にする。劇中の映画館の場面のように、音声で、場面の状況や人物などを説明する案内が入る。
猫の話に戻るが、人懐っこい黒猫のチョコレートはいつも彼女の側にいる、まるでボディーガードだ。だから鈴をつけてあげた。キッチンに立つ彼女の真後ろで寝ていたりするので、時々(いつも?)尻尾を踏まれそうになったりするのだ。(踏んでる時もある?)
「もう、ちゃんと返事してよチョコたん。」と怒ったりしているが、猫に言ってもね。と笑う。そして誇らしげに鈴を鳴らす黒猫チョコレート。
写真は愛用の国産クラシックギター。小さな形が可愛い生産終了品。クラシックギターは30年来の小さな趣味である。しばらく弾いていなかった。空気を小さく震わせて響くクラシックギターのあたたかい音が好きだ。クラシックギターを出すと4匹の愛猫達は何処かに行ってしまうけども。
もう何年も前だが、ウッディ・アレン監督の映画『ギター弾きの恋』(Sweet and Lowdown)を劇場で観た。ショーン・ペンの名演もさることながら、クラシックギター一本の音色がこんなに心に響くのだと感動したのを覚えている。

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